ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2019.11.1 11:20日々の出来事

規格外のキャラクター

自分にとって規格外の人を見たときに、
相手をその規格外のキャラクター通りに受け取って、
良いところも悪いところも同時に見て付き合っていける人と、
相手を自分の受け入れられる範囲内に当てはめようとして、
当てはまらない部分=悪い部分という風に受け取ってしまう人
がいると思う。

規格外の人は、波風立てるし摩擦も起こすから、
人間の心理としては、思わず拒絶したり、自分の規範意識が
物を言いたくなるのはしょうがないところもある。
ただ、波風立てるところも含めて「キャラクター通り」に見る
ことができるようになれば、自然とつきあい方もわかるんじゃ
ないかと思う。

話は変わるけど、きのう『ドクターX』を見ていたら、
清水ミチコ演じる次世代がんゲノム内科部長が、
大門未知子に向かって、
「優秀すぎる人間は忖度ができない。優秀すぎる女医は絶対に
組織からはじき出されるから折り合いをつけたほうがいい」
と優越感たっぷりに説教しはじめるシーンがあって、
めちゃ面白かった。

とにかく、清水ミチコの顔がすごい。
あの顔の威力はハンパない。
そして、環境に順応しようとするあまり、能力のある女の足を
引っ張ろうとする女って、こういう感覚なんだなとも思った。

次世代がんゲノム内科部長は、いかに自分がすばらしい経歴を
持っていて、人に自慢できるエピソードがたくさんある女医で
あるかにこだわっていて、
病院の実質的経営権を握る副委員長・ニコラス丹下に取り入り、
悦に入るが、実は丹下からは冷酷に見られており、
それに気づいて孤独感を抱えている。
顔とマッチしすぎて、いちいち面白いので、
今後もっと活躍して心理描写を見せて欲しいキャラクターだ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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